物流センター(SPD)概要・特色

当部署の特色

物流センターは、診療材料、薬剤部業務支援、メッセンジャー業務、ME搬送業務で構成されており、病棟・外来・集中治療室・手術室・中央診療部門・救命救急センターを対象とした幅広い業務を実施することで、トータル的な医療物流をサポートしています。
医療の現場で働く人と経営を支えるマネジメントパートナーをコンセプトに、診療材料管理では、病棟定数の自動供給ならびに個人別処置オーダーシステムなどを取り入れています。
手術室や放射線科においては、手術や検査に必要な診療材料を個人毎に取り揃え医療現場で働く人の業務サポートを行っています。 また在庫管理部門として、使用実績に基づく適切な管理や使用期限管理を行い、医療従事者の方が安心・安全に診療材料を使用していただけるよう取り組んでいます。
医薬品業務では、薬剤師の支援として、定数薬管理から臨時薬品搬送、個人別注射オーダーの準備支援から搬送、抗がん剤搬送などの支援を行っています。 また診療材料では、使用実績に基づく適切な在庫管理や部門ごとの特性にあわせた補充方式を取り入れることで、医療現場で働く人の業務サポートに貢献しています。

理念

トータル的な医療物流管理を通した医療従事者のサポートを行い、病院理念である「あたたかい心のかよう、良質な医療を患者さんに提供します」という考えに貢献することを目指します。

基本方針

  1. チーム医療の一員として患者さんへの良質な医療を提供するため、医療従事者の業務サポートの実施
  2. トータル物流管理における幅広い業務サポートを通じた効率的な運用の実施
  3. 診療材料の使用実績に基づいた、適切で無駄のない管理の実施
  4. 部門ごとの特性にあわせた運用による効率化の実施

目標

  1. 医療従事者の方が安心安全に本来業務に専念できるよう、安定した供給体制を目指します。
  2. 使用実績に基づく管理を実施し、必要最小限の無駄のない適切な診療材料管理を目指します。

業務紹介

①物流倉庫管理

物流センターの役割は、医療従事者の方や患者さんが安心・安全に治療に専念できるよう診療材料の適切な在庫管理を行っていくことです。 購買管理部門である病院管理部と連携を図りながら、院内で使用される診療材料の情報を一元的に管理し、使用実績に基づく必要最小限の適切な在庫管理や定期的な在庫数量見直しを行うことで、日々更新しながら管理しています。四季の変化(季節変動)にともなう流動的な診療材料の使用変化にも対応すべく柔軟な対応を心がけ安定供給に努めています。 また、院内の使用期限切れ管理、不動物品管理を行うことで、無駄のない効率的かつ安全な管理を実施しています。

②診療材料定数補充

昨今働き方改革が求められる中、物流センターでは、病院で働く医療従事者の方が本来業務に専念できる環境を整えるため、各部署で使用された分だけ自動的に診療材料が補充される定数管理業務を実施しています。定数配置数量は使用実績に基づく必要最小限とし無駄のない数量の配置を行っています。また、定数配置数では不足してしまった診療材料についても、定期的な臨時搬送業務を行うことで、現場の方が極力病棟から移動しなくてよい運用としています。

③処置オーダー

院内における物流センターの役割は、医療従事者の環境整備です。入院病棟では、医師のオーダーに基づき患者さん個人毎に診療材料の取り揃えを行っており、 看護師によるピッキング業務の負担軽減を行っています。 また毎日、作成、返却、交換を行うことで常に先入先出された診療材料を供給することが可能となり、安心、安全な診療材料の供給に努めています。

④中央手術室支援業務

中央手術室における物流センターでは、迅速に対応供給するため、専門スタッフを配置し手術室倉庫内に常に常駐しています。医師のオーダーに基づく手術予定に対し、患者さん個人毎に診療材料の取り揃えを行っており、看護師によるピッキング業務の負担軽減を行っています。また、手術中に看護師が手術室を離れずにすむよう、追加で必要となった診療材料を手術室前まで供給し医療従事者の環境整備に努めています。 また毎日、作成、返却、交換を行うことで常に先入先出された診療材料を供給することが可能となり、安心、安全な診療材料の供給に努めています。

⑤放射線科支援業務

放射線科における物流センターでは、医師のオーダーに基づく予定に対し、患者さん個人毎に診療材料の取り揃えを行っており、看護師によるピッキング業務の負担軽減を行っています。 また毎日、作成、返却、交換を行うことで常に先入先出された診療材料を供給することが可能となり、安心、安全な診療材料の供給に努めています。

⑥薬剤部支援業務

薬剤部における物流センターでは、薬剤師本来の業務に専念していただくため薬剤部内に常駐し、薬剤師の支援業務を行っています。 定数配置薬品の管理支援、施用単位毎の取り揃え支援、各病棟への注射カート搬送、臨時薬品搬送、抗がん剤搬送など、薬剤師との連携を図りながら、 業務支援することで、チーム医療の一員として貢献しています。

⑦メッセンジャー業務

各病棟、外来の医療従事者が自部署を離れることなく本来業務に専念できる環境づくりを目的として、メッセンジャー業務を行っています。1日の中で複数回各部署へ訪問し、他部門へ提出する書類ならびに検体(血液・尿・微生物)の搬送を行っています。 また外来では、1日中巡回搬送を行うことで迅速な搬送を行い、早急な検査結果報告に貢献できるよう努めています。

⑧ME搬送業務

ME搬送業務における物流センターでは、臨床工学技士が本来の業務に専念できるよう、担当者が臨床工学室に常駐し、臨床工学士の支援業務を行っています。全部署を対象に依頼された使用機器を搬送供給し、使用後の機器の回収までを行っています。 また修理依頼を受けた機器の回収・修理後の搬送業務を行っています。