放射線部 検査・部門紹介 CT検査
CT (Computed Tomography) 検査は、X線を利用して体の断面を画像化する検査です。比較的短時間で広範囲を撮影することができます。病変の精密検査や転移の検索、手術支援画像としての利用、治療効果判定や治療後の再発の確認など様々な目的で行われます。
また目的によっては造影剤を腕から注射しながら撮影することで、より詳細な病変部位の特定や血管走行の同定を行います。

320列CT装置
当院のCT検査の特徴
当院には、様々な部位を広範囲に、早く撮影することができる、80列以上のMDCT(Multi Detector CT)があります。また、一般的なCT装置より細かい0.25mmで撮影可能な高精細CT(Ultra-high Resolution CT)や160mmの広い範囲を一度に撮影可能なADCT(Area Detector CT)があり、装置の特性を活かした検査を行っています。
高精細CTではより細かな構造の描出が可能で、末梢の血管がより明瞭に描出可能です。ADCTは臓器を1回転で撮影可能なので、動態撮影などにも用いられます。
また、AI(Artificial Intelligence)を用いた画像再構成法やDual energy撮影など最新技術を用いた撮影を行っています。装置の特徴を活かして検査を行い、得られた画像から様々な断面や3D画像を作成、画像解析を行い、より詳細な情報提供を行えるように努めています。
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主な検査
頭部CT検査
脳出血や脳梗塞など脳の様子や外傷による骨折の有無の判断などの目的で検査が行われます。
造影剤を用いることで、血管や腫瘍の位置などを明瞭に描出することが可能になります。
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体幹部CT検査
肺や腹部臓器、骨の様子を観察します。
検査目的は様々で腫瘍の位置把握や転移検索、手術後のフォローアップ、治療効果判定などが挙げられます。
単純CTでも多くの情報を得ることができますが、必要に応じて造影剤を使用することで、血流情報や臓器の様子をより詳細に観察することが可能となります
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CT Angiography
造影剤を使用して早いタイミングで撮影することで、血管だけを描出することが可能です。
部位によっては造影剤が流れていく様子を撮影し続けて、血管撮影と同様の撮影も行うことができます。
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心臓CT
常に早く動いている心臓を撮影するために心電図の情報と合わせることで、心臓の静止画を撮影することができます。
造影剤を使用することで、心臓を栄養する冠動脈を撮影することができ、心筋梗塞や狭心症などに対する精査を行います。
得られた画像を解析することで冠動脈の狭窄や心機能を計測することもできます。
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検査における注意事項
CT検査の注意事項
下記に該当する方は事前にお知らせください。
□ 妊娠または妊娠の可能性のある方 □ 検査数日前にバリウムを使用した検査をおこなった方 □ 心臓ペースメーカや植え込み型除細動器(ICD)など体内に機器やインプラントがある方 |
単純CT(造影剤を使用しない)検査を受ける方へ
造影CT(造影剤を使用する)検査を受ける方へ
□ 過去にヨード造影剤を使用し、副作用が出た方 □ 喘息をお持ちの方 □ 甲状腺疾患をお持ちの方 |