放射線部 検査・部門紹介 消化管検査
当院では、X線透視装置がX線検査部門に3台、内視鏡室に1台、救命救急部門に1台あります。X線検査部門では主に、消化管造影検査(バリウム検査)を行い、硫酸バリウムと空気を使用し胃や腸を膨らませX線透視下で消化管検査を行います。
その他にX線透視装置で行う検査は、PTBD(経皮経肝胆道ドレナージ)、イレウス管の挿入や骨の脱臼、骨折の整復術などがあります。

X線透視装置
当院の主な検査
上部消化管検査(胃、十二指腸)
食道・胃・十二指腸の病変をチェックするための検査です。
通常のレントゲン写真と異なり、X線を連続して照射しながら行います。バリウムは、X線を透過しないので、バリウムが口から食道、胃、十二指腸へと流れていく様子を動画で見ることができます。それにより、食道や胃、十二指腸が狭くなっていないかどうかを見ることができます。また、胃の粘膜についても、体を回転させてバリウムを粘膜に付着させることで、胃潰瘍やがんによる粘膜の凹凸の有無や、胃炎の有無なども見ることができます。
|
|
下部消化管検査(大腸)
大腸(直腸・結腸)の病変をチェックするための検査です。
肛門から大腸に造影剤を注入し、X線撮影を行う検査法であり、下部消化管X線検査ともいいます。
大腸がんは、早期発見・治療をすれば経過が良好なことが多いため、近年では症状がなくても積極的に注腸検査が行われるようになりました。なお、健診などで便潜血反応(検便)が陽性の場合は、注腸検査または下部消化管内視鏡検査を行ないます。
注腸検査では、大腸の中をきれいな状態にする必要があるため、前日から検査食を摂取し、下剤を服用します。検査時間はおよそ30分から40分程度です。検査後は、検査に用いたバリウムを早く体外に排泄するために、下剤の服用と十分な水分を摂取します。
|