病院・診療科について東京都・杉並区合同総合防災訓練に当院のDMAT隊員も参加
作成日時 2014年09月04日
合同訓練は、東京湾北部を震源地とする震度6強の地震が発生したという想定で行われ、当院からは杉並区唯一の災害拠点病院である荻窪病院に東京DMAT隊1隊を派遣しました。
荻窪病院に到着した東京DMAT隊は、重症患者エリアの担当医らと連携し、治療継続困難と判断された重症熱傷患者のヘリコプター搬送訓練を行いました。
ヘリコプター搬送受入れ要請を受けた杏林大学病院の第3病棟屋上ヘリポートでは、警備隊が万が一に備えた消火設備の準備など万全の態勢を敷き、救急科の医師や看護師がストレッチャー等を用意して到着を待ちうけました。11時43分に、当院の東京DMAT隊(医師1名、看護師2名)と患者役の事務員1名を乗せた民間救急ヘリコプター(ドクターヘリ)が着陸しました。ローターの停止とともに患者を乗せたストレッチャーが運び出され、ヘリコプター搬送患者の院内受入手順に沿って屋上で引き継ぎを行い、直ちに救命救急センターへ運ばれました。
今回の訓練を振り返って、訓練に参加した救急科の加藤聡一郎助教は「今回は東日本大震災の反省や教訓を生かす新たな試みとして、従来の東京DMAT活動要綱にない形態の出動や、都が協定を結ぶ民間救急ヘリコプターとの連携などが行われました。有事の際に、災害拠点病院である我々が十分その役割を果たせるよう、屋上ヘリポートを活用した重症患者受入れや東京DMATの活動など、これからも多くの準備と経験を重ねていきたいと思います」と話しています。


写真左:第3病棟屋上ヘリポートでの患者受入れの様子
写真右:重症熱傷患者のヘリコプター搬送を調整する杏林大学の東京DMAT隊員と
荻窪病院の職員