病院・診療科について三鷹市老人クラブ連合会と共催 講演会「認知症にならないために」を開催

作成日時 2014年10月02日
 9月30日(火)、当院と三鷹市老人クラブ連合会との合同行事として「認知症にならないために」をテーマにした健康長寿講演会が、三鷹市公会堂さんさん館で開催されました。
 13回目となる今回は、当院もの忘れセンター長の高齢診療科神﨑恒一教授と、栄養部の中村未生管理栄養士が講演を行い、三鷹市老人クラブ連合会会員と一般市民合わせて118名が参加しました。
 はじめに、三鷹市老人クラブ連合会の高橋景市会長より「この講演会をきっかけに、三鷹市在住の皆さんが一日でも長く健康な日々を過ごして頂きたいと思います」と挨拶がありました。
 続いて、神﨑教授から認知症の症状や予防方法について講演が行われ、「認知機能の低下は生活習慣病と関連するところもあります。予防のために、日頃から軽いウォーキングや手先を使う作業など脳の活性化になることを心がけましょう」と参加者へ語りかけました。
 また、地域連携による認知症への支援体制として、“かかりつけ医”と“地域包括支援センター等公的な機関”および“杏林大学などの総合病院・専門病院”の3機関で患者および家族をサポートしていることを説明し、「杏林大学病院ではもの忘れセンターで予防や治療法などに関する“もの忘れ教室”を毎月開催しています。皆さんもぜひご参加ください」と呼びかけました。
 講演の合間には、会場で認知機能などに関するチェックシートが配布され、参加者各自が真剣な表情でチェック項目の内容を確認しながら印をつけるひとコマもありました。
 神﨑教授に続いて、中村管理栄養士が「脳を元気にする食習慣」と題して講演しました。中村管理栄養士は脳や身体の活性化のために朝食をきちんと摂ることや、良く噛むこと、バランスの良い食事を心がけることなどを強調し、「朝お腹が空かないため食事を摂らない方は、夜の食事の量・時間帯を見直してみてください」というアドバイスに深くうなずく聴講者もいました。
 講演のあと参加者から次々に質問が寄せられ、「睡眠薬を服用しているが、認知症の発生に影響があるのか」との質問に神﨑教授は「一般的には関連性があると言われています。服用しすぎず、適切な範囲内に留めるのがよいです」と答えていました。
 講演会終了後には、今回も杏林学園関連会社の株式会社KRLより参加者へ、風邪が流行るこれからの時期に活用できるマスクや野菜ジュースなどのプレゼントが配られました。
 参加者からは、「チェックシートで自分のもの忘れの程度が再確認できてよかった」「足腰が弱っているが、軽い運動や朝食をきちんと摂ることを心がけ、これからも元気で過ごしていきたい」といった感想が挙がっていました。


三鷹市老人クラブ連合会
高橋会長の挨拶

当院もの忘れセンター長の
神崎教授


熱心に聴講する
118名の参加者


中村管理栄養士