病院・診療科についてハイブリッド手術室を新設、竣工披露式を挙行
作成日時 2015年01月20日
この日は、ハイブリッド手術室内に祭壇が設けられ、松田博青理事長、甲能直幸病院長をはじめ学園関係者や竹中工務店、三機工業ら施工・納品業者関係者50余名が参列し、荻窪八幡神社齋主により神事が執り行われました。
神職により神事が厳かに行われ松田理事長が玉串を捧げて今後の安全な手術室の運用を祈願しました。
ハイブリッド手術室は、手術台に、同時に2方向の撮影が可能な心・血管撮影装置が設備され、撮影時間の短縮が図られ、かつ被ばく量も軽減されます。また、最新の画像処理技術により効果的な手術支援が可能で、高精度で安全性の高い治療が実現できます。
披露式で建築主として挨拶した奴田原紀久雄手術部長は「ハイブリッド手術室で循環器疾患、形成外科疾患、脳神経疾患を中心に様々な疾患の施術を行っていきます。例えば、循環器系の経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)は本手術室がないと施行できない術式であり、重症大動脈弁狭窄症に対する標準的手術は開胸による大動脈弁置置換術ですが、高齢などの理由からリスクが高く、これを行えない患者さんが30%以上いることが知られています。これらの患者さんに対してTAVIが行われはじめ、先進国を中心に普及し安全性・有効性が確立してきており、多摩地区のみならず近隣の区や県の住民にとって大きな朗報になると確信しています」と話しました。
手術部では、医師、看護師、技術スタッフら医療スタッフ間で技術の習得に努め、万全の態勢を敷いた上で2月上旬までには実際の運用を始めることにしています。



安全な運用を祈願する松田理事長

展望を述べる奴田原手術部長