病院・診療科について三鷹市老人クラブ連合会と共催講演会 「介護が必要とならないために」を開催
作成日時 2015年02月24日
14回目となる今回は、当院整形外科の市村正一教授による講演と、リハビリテーション室の相原さより理学療法士と竹田紘崇理学療法士によるロコモ運動の実演が行われ、三鷹市老人クラブ連合会会員と一般市民の計58名が参加しました。
はじめに三鷹市老人クラブ連合会の高橋景市会長より参加者の皆さんへ挨拶があり、続いて市村教授による講演が行われました。

老人クラブ連合会高橋会長から挨拶

講演する当院整形外科市村教授
講演では、高齢に伴う骨量・筋肉の減少や、関節・椎間板などで起きる不具合によって、歩行など運動に困難をきたす “ロコモティブシンドローム(ロコモ)” について、その原因や障害、チェック方法、予防・改善法などが説明されました。
「60代前後から骨量は減少を始め、骨折しやすくなります。骨折すると動けなくなり、さらに骨・筋肉が弱るという悪循環が生じます。寝たきりになると死亡率が大幅に高まります」という説明に参加者の方々は真剣に聞き入っていました。骨粗鬆症の予防法として、毎日よく歩くことや一回数分間の簡単な運動を一日に3回行うことをあげ、治療法として、病院での薬物療法などが紹介されました。さらに、運動によって、糖尿病予防や血圧低下、がんリスクが低下するなどの効果を紹介しました。


相原・竹田理学療法士による
体操実演
次に参加者は、配布されたロコモ度チェックシートで運動機能の状況をチェックしてから、実際にロコモ体操を行いました。相原理学療法士、竹田理学療法士が3種類のロコモ体操を披露し、参加者は各体操を数分間ずつ行いました。

アドバイスを受けながら皆で体操

講演会後に
ロコモ度チェックをする参加者
講演会のあとには、市村教授へ個別の質問が次々に寄せられ、「脊髄狭窄症なのですが、ロコモ体操で改善できますか?」との質問には「体操のみでの改善は難しいですが、背骨を支える腹筋・背筋を鍛える事は大切です」と答えました。
講演会終了後、今回も杏林学園関連会社で当院のデイリーストアを運営している㈱KRLより、ホットマッサージ用クリーム、ボールペンなどのプレゼントが配られました。
参加者からは、「前回も杏林大学病院の先生による講演会に参加をして、ためになったので、今回も参加しました」「ロコモはテレビで見たことはありますが、実際に講演を聞いて、体操の実演を受け、とてもためになりました。ロコモ体操を始めてみます」といった感想が聞かれました。
当院では今後も三鷹市老人クラブ連合会と共催で、地域の方などへ向けて講演会を実施する予定です。