心臓血管外科先進的な医療への取組み
- MICS( Minimally Invasive Cardiac Surgery)による心臓手術
心臓弁膜症に対して、症例によってはMICSによる心臓弁手術を行っている。より小さい手術創で行えるため術後の早期回復が期待されている。 - 末期重症心不全に対する植込型補助人工心臓装着術
末期重症心不全に対して植込型補助人工心臓装着術を実施することができる。東京都23区外では唯一の施設として認定を受けた。地域の重症心不全患者さんたちの最後の砦として診療を行っている。 - 赤外線凝固装置(Infra-red coagulator / Kyo-coⓇ)による治療
赤外線を用いた新たな熱凝固装置としてKyo-coを開発。
これを用いて、( 1 )不整脈、( 2 )感染性疾患、( 3 )腫瘍に対し治療を行っている。
この装置による治療は、心臓血管外科領域のみならず他臓器領域の疾患に対する臨床応用の可能性があり、現在研究が進められている。 - 低侵襲冠動脈バイパス術
人工心肺使用心拍動下、冠動脈バイパス術を施行している。この術式は、人工心肺を使用することにより不安定な循環動態を有するケース、または解剖学的に困難な冠動脈病変を有するケースに対しより安全に手術を遂行することが可能で、心拍動下で行うことにより心負荷が軽減される。 - ステントグラフトによる大動脈治療
胸部および腹部大動脈瘤または解離性大動脈瘤に対し、カテーテルを用いてステントグラフトを留置することにより、大動脈瘤破裂の回避、または、大動脈解離の偽腔の血栓化によるaorticremodeling促進を目的として行っている。この治療は、開胸または開腹を必要とせず、人工心肺も使用しないため、より低侵襲な治療方法である。
解剖学的に大動脈分枝が大動脈瘤から起始するケースにおいても非解剖学的バイパスを行い(debranching)、ステントグラフト治療を行っている。 - 異種生体組織を用いた感染性大動脈疾患への治療
感染性大動脈瘤または人工血管感染に対し、生体素材のため感染抵抗性に優れていると考えられている異種生体組織(Xenograft)を用いた治療を形成外科、感染症科などと連携し積極的な外科治療を行っている。 - 血液透析用シャント
自己の動静脈による内シャント作成が困難なケースに対し、新しい人工血管による内シャント作成を行っている。
また、シャント静脈、または、in-flow動脈の狭窄に対し、カテーテルによるバルーン拡張術、または、ステント留置を行っている。 - 閉塞性動脈硬化症
閉塞性動脈硬化症に対し手術のみならず、低侵襲治療であるカテーテルによる血管拡張術、または、ステント留置術を行っている。
また、下腿3 分岐以下の末梢病変に対し自家静脈を用いたdistal bypassを積極的に行い良好な成績を得ている。 - 下肢静脈瘤に対するレーザー治療
下肢静脈瘤に対しケースに応じてレーザー治療を行い、低侵襲化、および、入院日数の短縮に努めている。

