JICA国際緊急援助隊として貢献
橋診療看護師に外務大臣から感謝状
杏林大学医学部付属杉並病院救急外来に所属する橋大作診療看護師は、昨年8月に外務大臣から国際緊急援助隊参加者として感謝状を贈呈されました。
高橋看護師は、院外で日本DMAT(災害派遣医療チーム)のロジスティックチーム隊員としても活動し、2016年の熊本地震をはじめ全国各地で発生する自然災害で医療支援を行う他、海外での支援活動にも携わっています。
死者56,000人超が発生した2023年2月のトルコ南東部での地震では、日本政府はトルコ政府の要請に基づき、JICA国際緊急援助隊を派遣しました。高橋看護師は、一次隊のメンバーとして参加し、2月12日から14日間にわたり、他の隊員と野外病院の設営や外来診療の準備に携わりました。呼吸器症状を呈する乳幼児への対応や外傷性心肺停止で搬入された成人男性の蘇生処置など、様々な年齢や疾患の人々に医療支援を行いました。
2024年8月1日には、外務省による国際緊急援助隊参加者への感謝状授与とレセプションが飯倉公館で行われ、上川陽子外務大臣から橋看護師に感謝状が手渡されました。
橋看護師は、「自然災害は日本国内にとどまらず、毎年、世界中のどこかで発生しています。この度トルコで発生した巨大地震では、多くの国がトルコ国内で医療支援を行っていました。トルコと歴史的友好関係にある日本から医療を届けるため、どうしてもJICA国際緊急援助隊として参加したいと思いました。災害時に求められる医療ニーズが時間とともに変化してゆく中で、日本を代表する医療チームの一員として活動できたことが今後の人生の糧にもなったかと思います。快く送り出していただきました家族や関係者の皆様、ご支援を賜りました病院職員の皆様に感謝申し上げます」と、述べています。また、「今後も災害拠点病院に勤務する職員として災害医療への研鑽を重ね、平時から行う訓練の重要性や必要性を多くの職員へ周知できるように活動したいと思っています。災害医療を志す隊員が訓練参加や研修手続きに困らないような体制づくりが必要なため、明確な手順作りについても整備を進めていきたいです」と、抱負を語っています。
*橋看護師のこれまでの災害支援活動の紹介はこちら
2025.1.8