本学校法人の令和5年度決算が令和6年5月31日に開催された理事会・評議員会において承認されましたので学校法人会計基準に定めている計算書類(資金収支計算書総括表 事業活動収支計算書総括表 貸借対照表)の概要をご説明いたします。
学生生徒等納付金収入は、保健学部の定員増により、前年度比 0.62億円の増加となった。補助金収入は、新型コロナウィルス感染症関連(空床確保料等)の減少により、前年度比 13.87億円の減少となった。医療収入は、入院収入、外来収入ともに増加し、前年度比 29.65億円の大幅な増加となり、結果、総資金収入は722.35億円となった。
人件費支出は、選択定年者数増加等による退職金支出が増加により、前年度比1.06億円の増加。医療経費支出は、医療収入増収に伴う直接経費(主に薬品費、診療材料費)の増加により、前年度比17.94億円の増加となった。施設関係支出では、駐車場・駐輪場土地購入、TCC棟血管造影室改修工事、1−3病棟改修工事等で、前年度比 15.88億円の増加となった。設備関係支出では、大型機器等の購入がない為、前年度比 6.30億円の減少となり、結果、総資金支出は前年度比 18.99億円の増加となり、683.62億円となった。
事業活動収入は、教育活動収入のうち、その多くを占める学生生徒等納付金収入、医療収入の増加、経常費等補助金収入の減少により、前年度比 17.07億円の増加。特別収入は、施設設備補助金等の減少により、前年度比2.51億円の減少となったが、事業活動収入計は前年度比 14.61億円の増加となり、588.68億円となった。
事業活動支出は、教育活動支出のうち人件費で前年度比 1.32億円の増加、医療経費は、医療収入増収に伴う直接経費(薬品費、診療材料費)の増加により、前年度比 16.83億円の増加となった。特別支出は、資産処分差額では、経年による図書の除籍は増加したが、過年度修正額で減少となり、前年度比 1.14億円の減少となった。結果、事業活動支出合計は前年度比 19.36億円の増加となり588.43億円となった。
以上により基本金組入前当年度収支差額は前年度比で4.75億円の減少となり、0.25億円の収入超過となった。基本金組入額は前年度比で19.33億円の減少となり、基本金組入後の当年度収支差額では44.82億円の支出超過となる収支結果となった。
資産の部は、固定資産は前年度比 5.32億円の減少、流動資産は前年度比6.79億円の減少となった。負債の部は、借入金の減少により合計で前年度比 12.36億円の減少となった。結果、純資産の部は基本金組入前当年度収支差額が収入超過となったことで、0.25億円増加 の782.51億円となった。